シリウス宇宙句会 作品集

 

  第465回 作品集

(12月15日更新)


この中より5句選句してください


A01 冬の田に何の足跡干上がりぬ
A02 どこまでも日差し明るき冬田かな
A03 河原まで山羊にひかるる冬田道
A04 コンビニへ夕日眩しき冬田道
A05 荒鋤きの冬田穏しく匂ひ立つ
A06 休み田にちやんばらごつこの子らの影
A07 群れの鳥雪の田へ身を沈ませて
A08 日の当たる冬田をからす何突く
A09 夕映えに明るさを増す冬田かな
A10 出来高を競ひしあとの冬田かな
A11 冬田過ぐ昏き湖面を見遥かし
A12 山の辺に淡き日当たる冬田かな
A13 声もなく冬田をあさる渡り鳥
A14 冬田道乗客居ないバス来る
A15 はるかなる八郎潟の冬田道
A16 ドラム缶けぶる冬田に子らの声
A17 はらからと野球興ずる冬田ふと
A18 軽トラに人影見えぬ冬田道
A19 乾涸びて遊び場となる冬田かな
A20 赤き実の散りこぼれたる冬田道
A21 老の背に朝日のまろし冬田打つ
A22 鴉二羽ふいに飛び立つ冬田かな
A23 冬の田や夕日の翳る朽木村
A24 足跡の白きに残る冬田かな
A25 三世代訪日客の冬帽子
A26 見守りが見守られたり冬田道
A27 休み田に電柱の影里静か
A28 冬田道歩む後継無き老爺
A29 鳥休む沼の周りの冬田かな
A30 風荒び背屈め歩む冬田道
A31 子供等がはしやぎて通る冬田道
A32 電飾の星に冬田の華やげり
A33 長き脚で冬田を漁る番鳥
A34 冬田越しの畝傍香久山泰然と
B01 読経のひびく古刹や柳散る
B02 今はなき母校の庭に柳散る
B03 白川に阿舎利橋とや柳散る
B04 柳散る池めぐり来て散歩道
B05 反橋もパワースポット柳散る
B06 コックスの激が川面に柳散る
B07 柳散るきのふけふはや模糊として
B08 四五枚を残して土手の柳散る
B09 通勤の渋滞増ゆる柳散る
B10 多摩川の渡船場跡や枯柳
B11 篠笛の高音に柳散りにけり
B12 柳散る恩賜公園坂ゆるし
B13 柳散る岸辺に小き波寄せ来
B14 散る柳分けて舟行く倉敷川
B15 柳散る芭蕉の句碑の文字深し
B16 夕暮の人気まばらや散る柳
B17 柳散るかつて置屋の喫茶店
B18 柳散る池のたもとに夫待つ
B19 友見舞ふ心沈むや柳散る
B20 池の辺に采女地蔵や柳散る
B21 悠久の龍田の流れ柳散る
B22 白壁に影を落として柳散る
B23 くるくると流るる水や柳散る
B24 堀端の石碑の上に柳散る
B25 柳散る商家ゆかりの舟着き場
B26 酒蔵の並ぶほとりや柳散る
B27 ドラマ「べらぼう」見返り柳黄ばみけり
B28 柳黄ばむ青空を覆ひつくして
B29 柳散るへるん泊りし旅籠跡
B30 堀端に風吹き抜けて柳散る
B31 城近き船着場跡柳散る
B32 人影に寄り来る鯉や柳散る
B33 出棺の庭にともがら柳散る
B34 公園の遊具の上に散る柳
C01 笹鳴かと窓辺に耳を澄ましけり
C02 落葉掻く火の見櫓の残る町
C03 じやがりこを噛む音軽き小春かな
C04 弾みよきバランスボール空也の忌
C05 冬空のわづかな青や子の立つ日
C06 石蕗咲いて俄然華やぐ古刹かな
C07 水鳥の眠る畔に人を待つ
C08 文化財の庭に憩へる冬の鹿
C09 殉教の像の祈りや帰り花
C10 冬空や風にまかせて鳶三羽
C11 電飾に華やぐ街や師走来る
C12 奥阿蘇や余震を秘めて山眠る
C13 掃き寄せて落葉で描くハートかな
C14 石蕗の花背筋を凛と奥の院
C15 冬雲のきのふに勝る白さかな
C16 イルミネーション凍て空の月入り来
C17 やはき日に鴉つひばむ冬田かな
C18 枯蔦で輪飾りつくる子らの声
C19 呆け封じに詣る御寺や冬薔薇
C20 初雪のふはりふはりと着地かな
C21 柊の花の香満つる勝手口
C22 古寺の鐘に落葉のしきりなり
C23 前髪に雪宿らせて少女佇つ
C24 鳥渡る軍艦島の過去の声
C25 浜千鳥波に鳴き声攫はるる
C26 寒夜覚め街騒を聞く安堵かな
C27 到着後タイヤハウスの雪を蹴る
C28 長元坊窓の廂で獲物喰ふ
C29 淑やかに食ぶる大盛冬ぬくし
C30 翠微いま殊に色濃き小六月
C31 賀状彫る目元凛々しき干支の午
C32 機嫌よきさまに酔ひけり新走り
C33 蹲居に万両の実のこぼれけり
C34 枯葦やトンガリ帽の取水塔