シリウス宇宙句会(11月15日更新)

          シリウス宇宙句会は「雲の峰」メンバー対象のバーチャル句会です

 

<第452回 作品集>

A01  茶の花の咲き静かなる古刹かな

A02  茶の花を床に写経の背を正す

A03  茶の花や日当たればなほ馥郁と

A04  参道や茶の花にみな立ち止まる

A05  茶の花や古里の香の風にのり

A06  茶の花や昼の静けき修験宿

A07  茶の花や御茶の体験する子達

A08  写経して坐禅三昧茶の木咲く

A09  茶の花や奥行き深き通り庭

A10  茶の茶を生けて呼吸を静めたり

A11  茶の花の茶舗に一輪棚の上

A12  茶の花や異国とまがふ万福寺

A13  茶の花や昔ここにも暮しあり

A14  頓宮址尋ね茶の花咲く道へ

A15  静けさに茶の花香る知覧かな

A16  茶の花や早富士の嶺は薄化粧

A17  茶の花や夫婦の旅のつつましく

A18  茶の花や竹筒音を高く跳ぬ

A19  茶の花や花折峠まで一里

A20  茶の花に禅寺いよよ清まりぬ

A21  茶の花や池へいざなふ隠れ道

A22  茶の花や誰にも鳴ける猫寄り来

A23  茶の花や年を重ねて住み古りぬ

A24  茶の花の小径抜け行く子猫かな

A25  茶の花の垣根隠れに猫ねまる

A26  瓦塀に沿ひて茶の花孔子像

A27  茶の花やきらりと光るイヤリング

A28  茶の花のかをりを仄と枳殻邸

A29  茶の花や旨みの増ゆる野菜買ふ

A30  母の忌や茶の花囲む三姉妹

A31  茶の花や左へ曲がる山の道

A32  茶の花や暮色をまとふまるき山

B01  新築の柱が匂ふ帰り花

B02  薄日差す路地に玉なす返り花

B03  喪の服の袖にふれたる帰り花

B04  帰り花廃寺となりし山門に

B05  生垣に一輪二輪返り花

B06  山頂に八十路の我や帰り花

B07  公園の奥に温泉帰り花

B08  発掘に歴史明かせり返り花

B09  大原や一樹みごとに返り花

B10  畦道に日差し集むる帰り花

B11  円窓亭の跡のしじまに帰り花

B12  早鞆の波光に開く帰り花

B13  夭逝の画家の生家の帰り花

B14  薄ら日の土手にたんぽぽ帰花

B15  コンビニへの畔たんぽぽの返り花

B16  切支丹隠れの島の返り花

B17  杖を手に池を巡りぬ返り花

B18  大学の友も老いたり帰り花

B19  帰り花の種類の多き気候かな

B20  細枝にぽうと紅さす帰り花

B21  帰り花登大路のにぎはいに

B22  粗土のひだまりに咲く帰り花

B23  幸ひもほどほどで善し帰り花

B24  返り花彩を尽くして散りにけり

B25  降り来て思ひの外の帰り花

B26  堰に来て流れの早し帰り花

B27  古びたる学舎の塚や帰り花

B28  遠目にも輝きを増す返り花

B29  火の山へ紅こぼしたる帰り花

B30  隣人の快気祝や帰り花

B31  狂花吾も呆るる物忘れ

B32  帰り花茅葺き屋根の四足門

C01  阿蘇五岳に靄立ち上がる冬の朝

C02  タグボートが巨船押しゐる小春凪

C03  人混みにピアスを探す奈良小春

C04  秋空や峰越えてくる鳶の笛

C05  炉開や善哉炊きてもてなせり

C06  八つ時に九谷の湯呑み文化の日

C07  大岩が神の依代雪蛍

C08  小春日や双子まなかに皆笑顔

C09  トンネルを出でて有馬の寒椿

C10  前栽の苔に二本の冬蕨

C11  貸し畑の土つけ戻る鵙日和

C12  紅葉の枝枝揺らす鳥の影

C13  立冬の車内に匂ふ着物の香

C14  冬物を絞つて入るる脱水機

C15  誰も来ぬ夕陽の丘や残る虫

C16  斑鳩の鐘聞く夕の木守柿

C17  身に入むや近くに停まる救急車

C18  防臭剤匂ふ常着や冬支度

C19  三畝ほどびつしり低き藍の花

C20  墓守となりて萌えゐる曼珠沙華

C21  逝く友や十一月の風荒ぶ

C22  聴導犬のしぐさ優しき冬うらら

C23  原つぱに我が物顔の泡立草

C24  一石の醤油樽置く店小春

C25  帰り花今年は多き喪の便り

C26  のけぞりて力士像見る奈良小春

C27  夜学子のはしやぐ落語の紙芝居

C28  芒野の端まで行けず引き返す

C29  食ひ後に勢ひのある落葉かな

C30  湯上りの指やはらかき蜜柑むく

C31  冬芽を確と世界遺産の山桜

C32  方丈で足れる至福の日向ぼこ

以上

 

<第451回 披講>

<9点>

 板倉年江・上西美枝子・大塚章子・松井信弘・藤原俊朗・関口ふじ・浜野明美・金子良子・星私虎亮

花野行くシルバーカーとベビーカー     山内 英子

 三澤福泉・島津康弘・谷野由紀子・原田千寿子・瀧下しげり・木村てる代・中村克久・田中よりこ・斎藤摂子

晴れてまた靄る伊吹の大花野        中川 晴美

 

<7点>

 小澤巖・住田うしほ・原田千寿子・上西美枝子・大塚章子・山下之久・浜野明美

大和路の豊かに傾ぐ稲穂かな        谷野由紀子

 

<6点>

 小澤巖・谷野由紀子・伊藤月江・瀧下しげり・金子良子・日澤信行

色鳥のよく鳴く漫歩日和かな        中川 晴美

 島津康弘・伊藤月江・瀧下しげり・五味和代・浜野明美・松美智子

雁渡し軋みてまはる古水車         小澤  巖

 

 

<5点>

 うすい明笛・瀧下しげり・上西美枝子・松井信弘・藤原俊朗

一筋の川の分け行く花野原         住田うしほ

 小澤巖・田中よりこ・木村てる代・山内英子・松美智子

影二つ夕日に伸ぶる花野道         伊藤 月江

 うすい明笛・板倉年江・春名あけみ・瀧下しげり・大塚章子

噴煙の島の畑に大根蒔く          原田千寿子

 今村雅史・山下之久・中村克久・松井信弘・関口ふじ

公園にジャズの流るる秋まつり       金子 良子

 

<4点>

 小澤巖・板倉年江・山内英子・五味和代

十本で余る暮しの大根蒔く         角野 京子

 うすい明笛・西岡みきを・大塚章子・五味和代

大根蒔くうねを一撫で二撫でし       星私 虎亮

 今村雅史・田中よりこ・金子良子・星私虎亮

我が影を畝に落として大根蒔く       木村てる代

 小澤巖・島津康弘・うすい明笛・星私虎亮

秋夕焼魔法とけたるごと消ゆる       浜野 明美

 今村雅史・板倉年江・松井信弘・関口ふじ

天高し国旗連なる幼稚園          原田千寿子

 

<3点>

 谷野由紀子・角野京子・山内英子

花野行くオホーツクの海沿ひに       大塚 章子

 角野京子・春名あけみ・星私虎亮

詠めねども歌碑みごとなる大花野      朝妻  力

 三澤福泉・住田うしほ・伊藤月江

大阿蘇の朗らにそよぐ花野かな       原田千寿子

 原田千寿子・角野京子・大塚章子

花野原昼を舞ふもの歌ふもの        三澤 福泉

 島津康弘・今村雅史・原田千寿子

生きているだけで幸せ花野原        うすい明笛

 西岡みきを・金子良子・日澤信行

香ばしき焼きおにぎりや花野風       小澤  巖

 春名あけみ・上西美枝子・斎藤摂子

幌付きの電車が走る大花野         角野 京子

 谷野由紀子・原田千寿子・田中よりこ

大根蒔く爺に付き行く三歳児        中川 晴美

 島津康弘・藤原俊朗・五味和代

子と探す魚の雲や秋うらら         木村てる代

 

<2点>

 山下之久・浜野明美

風わたる花野に憩ふ老ふたり        西岡みきを

 木村てる代・関口ふじ

室堂へ続く山道花野風           金子 良子

 三澤福泉・中村克久

大根撒く土の湿りを鍬に乗せ        松美智子

 伊藤月江・木村てる代

大根蒔く手のひらに種揺らしつつ      浜野 明美

 板倉年江・五味和代

来年も残る命か大根撒く          うすい明笛

 松美智子・星私虎亮

日のあたる庭の一隅大根蒔く        朝妻  力

 住田うしほ・金子良子

祖父母父母作りし畑に大根蒔く       山下 之久

 住田うしほ・山下之久

里山に雨意の風あり大根蒔く        島津 康弘

 松美智子・斎藤摂子

大根蒔くマウスを鍬に持ち替へて      三澤 福泉

 今村雅史・中村克久

大根蒔く雨余に潤ふ黒土に         上西美枝子

 藤原俊朗・浜野明美

駅頭に頬染め呼ぶ子赤い羽根        松美智子

 木村てる代・松美智子

コスモスやかつて十戸を超えし里      うすい明笛

 

<1点>

 春名あけみ

目移りのする遊歩道花野原         日澤 信行

 山下之久

花野にて一輪愛づる楽易かな        大野 照幸

 日澤信行

板一枚渡りて終はる花野路         木村てる代

 谷野由紀子

童顔の大型犬と花野行く          上西美枝子

 関口ふじ

ゆつくりとピンクの電車大花野       田中よりこ

 伊藤月江

狐らしきもの過ぎりたる花野かな      島津 康弘

 住田うしほ

古道過ぎ花野仰げば近江富士        平井 紀夫

 田中よりこ

せがまれて肩車する花野かな        山下 之久

 松井信弘

屋上の貸し農園に大根蒔く         関口 ふじ

 斎藤摂子

十耕の畝に二筋大根蒔く          瀧下しげり

 藤原俊朗

終戦時父母を助けて大根蒔く        西岡みきを

 角野京子

畝毎に違う品種や大根蒔く         山内 英子

 西岡みきを

大根蒔きし母の形見の絣かな        五味 和代

 上西美枝子

朝上りの程好き土に大根蒔く        板倉 年江

 日澤信行

雨待ちて五粒五粒に大根蒔く        田中よりこ

 山内英子

びわ湖より抜けくる風や大根蒔く      平井 紀夫

 西岡みきを

残る虫黄昏時のごみ置き場         山下 之久

 斎藤摂子

照紅葉ギア切り替へる峠道         三澤 福泉

 三澤福泉

一灯も灯らぬ村よ秋出水          谷口智恵己

 日澤信行

青空へ伸びらかに立つ女郎花        住田うしほ

 角野京子

堂縁に骸を晒す秋の蜂           五味 和代

 山内英子

秋深し野猫の集ふ札所道          西岡みきを

 中村克久

秋薔薇の少し褪せたる花の色        大塚 章子

 三澤福泉

秋声やうからやからの縁はるか       斎藤 摂子

 西岡みきを

山栗をかじりて遊ぶ無心の子        大野 照幸

 春名あけみ

秋霖やしとど濡れゐる竹木舞        伊藤 月江

以上

 

 

<主宰選>

=特選=

灯台へ花野の中の細き道         谷野由紀子

花野原昼を舞ふもの歌ふもの       三澤 福泉

晴れてまた靄る伊吹の大花野       中川 晴美

板一枚渡りて終はる花野路        木村てる代

童顔の大型犬と花野行く         上西美枝子

十耕の畝に二筋大根蒔く         瀧下しげり

大根蒔く腰を屈めて丁寧に        大塚 章子

朝上りの程好き土に大根蒔く       板倉 年江

大根蒔くマウスを鍬に持ち替へて     三澤 福泉

十月の風新しき朝明かな         上西美枝子

雁渡し軋みてまはる古水車        小澤  巖

 

=入選=

花野原急くことのなき家路かな      浜野 明美

手を取られ午下を花野に遊びをり     五味 和代

花野行くシルバーカーとベビーカー    山内 英子

大阿蘇の朗らにそよぐ花野かな      原田千寿子

花野にて一輪愛づる楽易かな       大野 照幸

風わたる花野に憩ふ老ふたり       西岡みきを

一筋の川の分け行く花野原        住田うしほ

一と雨のあとの日照りや花野道      中村 克久

ゆつくりとピンクの電車大花野      田中よりこ

誘はれて一日を過ごす花野かな      今村 雅史

室堂へ続く山道花野風          金子 良子

狐らしきもの過ぎりたる花野かな     島津 康弘

香ばしき焼きおにぎりや花野風      小澤  巖

幌付きの電車が走る大花野        角野 京子

ボール追ひ犬は花野を駆け回る      板倉 年江

茅葺きのカフェテラスより大花野     関口 ふじ

せがまれて肩車する花野かな       山下 之久

恋文を花野に出でて開き見る       春名あけみ

影二つ夕日に伸ぶる花野道        伊藤 月江

大根蒔く手のひらに種揺らしつつ     浜野 明美

屋上の貸し農園に大根蒔く        関口 ふじ

十本で余る暮しの大根蒔く        角野 京子

試しにと少し貰ひて大根蒔く       谷野由紀子

祖父母父母作りし畑に大根蒔く      山下 之久

大根蒔くうねを一撫で二撫でし      星私 虎亮

大根蒔く上毛三山また仰ぎ        今村 雅史

大根蒔く湖の波光に射られつつ      小澤  巖

我が影を畝に落として大根蒔く      木村てる代

大根蒔く爺に付き行く三歳児       中川 晴美

大根蒔きし母の形見の絣かな       五味 和代

里山に雨意の風あり大根蒔く       島津 康弘

オカリナを遠くに聞きて大根蒔く     金子 良子

雨待ちて五粒五粒に大根蒔く       田中よりこ

びわ湖より抜けくる風や大根蒔く     平井 紀夫

大根蒔く雨余に潤ふ黒土に        上西美枝子

色鳥のよく鳴く漫歩日和かな       中川 晴美

ビル街の狭間より見ゆ鰯雲        春名あけみ

残る虫黄昏時のごみ置き場        山下 之久

温め酒煽る書類を整へず         星私 虎亮

照紅葉ギア切り替へる峠道        三澤 福泉

曼殊沙華糺の森の木洩れ日に       板倉 年江

青空へ伸びらかに立つ女郎花       住田うしほ

大和路の豊かに傾ぐ稲穂かな       谷野由紀子

父忌日水引草の白溢る →父の忌や    山内 英子

ひやひやの居間に入りて灯をともす    日澤 信行

堂縁に骸を晒す秋の蜂          五味 和代

秋深し野猫の集ふ札所道         西岡みきを

秋薔薇の少し褪せたる花の色       大塚 章子

天高し国旗連なる幼稚園         原田千寿子

山栗をかじりて遊ぶ無心の子       大野 照幸

一日で更地に変はる秋の暮        田中よりこ

天高く手旗信号戦ぎたり         関口 ふじ

刻々と明くるロッキー秋高し       平井 紀夫

公園にジャズの流るる秋まつり      金子 良子

コスモスやかつて十戸を超えし里     うすい明笛

 

=佳作=

花野行くオホーツクの海沿ひに      大塚 章子

でこぼこの困難に耐へ大花野       斎藤 摂子

目移りのする遊歩道花野原        日澤 信行

雨風を一身に受け花野道         星私 虎亮

終戦のソウルも今は花野原        藤原 俊朗

生業を襲ふ艱難だいこ蒔く        斎藤 摂子

高原の丘に向かひて大根蒔く       大野 照幸

終戦時父母を助けて大根蒔く       西岡みきを

取り入れて料理色々大根蒔く       日澤 信行

一灯も灯らぬ村よ秋出水         谷口智恵己

子と探す魚の雲や秋うらら        木村てる代

眼をそらす気弱なる犬乱れ萩       島津 康弘

秋声やうからやからの縁はるか      斎藤 摂子

秋霖やしとど濡れゐる竹木舞       伊藤 月江

畝太し指で穴開け大根蒔く        角野 京子

駅頭に頬染め呼ぶ子赤い羽根       松美智子

水落す田に貫乳のひびり入る       瀧下しげり

 

 

<感想と添削>

原句 大根撒く父残せし黒き畝

感想 撒く、まきちらすことになります。定型に……

添削 大根蒔く父の残せし黒き畝         谷口智恵己

 

原句 入口にミントの香る花野かな

感想 花野の入口、不自然感があります

添削 道ぎはにミントの香る花野かな       瀧下しげり

 

原句 満目の花野に雲の影揺るる

感想 切れがありません。揺ると言い切ります

添削 満目の花野に雲の影の揺る         松美智子

 

原句 生きているだけで幸せ花野原

感想 いる→ゐる 漢字で書くと居るですのでわかります

添削 生きてゐるだけで幸せ花野原        うすい明笛

 

原句 古道過ぎ花野仰げば近江富士

感想 花野を仰いだことになります。仰ぐのは近江富士

添削 古道過ぎ花野に仰ぐ近江富士        平井 紀夫

 

原句 大根撒く土の湿りを鍬に乗せ

感想 撒く→蒔く

添削 大根蒔く土の湿りを鍬に乗せ        松美智子

 

原句 大根蒔く鳰の夕陽や千円畑

感想 鳰は鳥の名。鳰の夕日、成立しません

添削 鳰の海見ゆる畑や大根蒔く         春名あけみ

 

原句 来年も残る命か大根撒く

感想 撒く→蒔く

添削 来年も残る命か大根蒔く          うすい明笛

 

原句 分譲の戸建ての狭庭大根蒔く

感想 他人の家ですと、狭庭は失礼です

添削 分譲の戸建ての庭や大根蒔く        中村 克久

 

原句 大根蒔く友の畠に晴れた日に

感想 ここは友の畑の……ですね

添削 大根蒔く友の畠の晴れたる日        藤原 俊朗

 

原句 噴煙の島の畑に大根蒔く

感想 噴煙の島 の誤用です

添削 噴煙のあがる島なり大根蒔く        原田千寿子

 

原句 畝毎に違う品種や大根蒔く

感想 違う→違ふ

添削 畝毎に違ふ品種や大根蒔く         山内 英子

 

原句 天界の父母は見たかな大花野

感想 見たかな、口語となります

添削 天界の父母は見しかや大花野        谷口智恵己

 

原句 四方山に守られ幾とせ大根撒く

感想 撒く→蒔く

添削 四方山に守られ幾とせ大根蒔く       伊藤 月江

 

原句 黙々と農夫は独り大根蒔く

感想 農夫、不快用語です。活用表の最終ページ

添削 黙々と男が独り大根蒔く          住田うしほ

 

原句 梢から梢に満ちる小鳥が来

感想 満ちる→満つるとなります

添削 梢から梢に満つる小鳥が来         今村 雅史

 

原句 秋夕焼魔法とけたるごと消ゆる

感想 下五、ごとく消ゆ の方がしまります

添削 秋ゆやけ魔法とけたるごとく消ゆ      浜野 明美

 

原句 秋深の母校の二階薄明

感想 深秋かな……

添削 深秋の母校の二階薄明           藤原 俊朗

 

原句 西窓に秋の日差しの眩しけり

感想 けりは終止形には付かず、連用形につきます。眩しに繋げるには眩しかりけり

添削 西窓に眩しかりけり秋日差し        中村 克久

以上

 

 

【次回兼題】

 霙 みぞる・氷雨茶の花

 寒し 寒さ・寒気・寒

 自由題

 計3句

【選  句】 5句

【投句締切】 12月10日

【投選句先】 中川 晴美   

       harumi-n@kcn.jp

【発  表】 12月15日

 

 

 

【投句方法】

※作業を円滑にするため、行間を空けずに詰めてご記入ください

※当方からの受信済みの返信メールにて、ご自分の送信したメールの行間をご確認下さい

※下記記入例を参考にメール本文に直接書き込んで下さい

 

<記入例>

A03山田太郎 選句番号と選者名を空けずに詰めてご記入下さい。三文字の方も同様。

B09山田太郎

C11山田太郎

C25山田太郎

E21山田太郎

数へ日の日ごとに詰まるスケジュール 兼題の順にご記入下さい。姓号は不要です。

読みかけの文庫伏せある炬燵かな

たらちねの恙無き日や福寿草